始まりは、明治25年のクッチャン原野でした。この年の6月に、入植した若者によって豆や麦とともにジャガイモが播かれたことが、記録に残されております。そして翌年12月、倶知安村が設置。アイヌ語由来のクッチャンに、初めて「倶知安」という漢字が使われました。当時の開拓者の暮らしは過酷なものでした。厳しい生活環境のなかを冷害、凶作が容赦なく襲いかかりました。それでも先人たちは力と知恵を合わせて試練を乗り越え、倶知安を「倶に・安らぎを・知る町」としての礎を築きました。寒冷地に適した作物として、入植時から開拓者の命をつないだジャガイモ。この素晴らしい食材を、生産者のみなさまとともに次の時代に伝えることがわたくしどもの仕事―初代松藏の信念を受け継ぎ、これからも満足いただける「倶知安じゃが」を北海道のこの地から、みなさまにお届けします。